今から14年前の2011年3月11日。東日本大震災がありました。
まず初めに記載します。
被災で被害に合われた方、まだ傷が癒えていない方もおられると思いますが、癒される日が来ることを願っています。
丁度14年前の3月11日に、私は仕事を辞めることにして札幌へ戻り、引っ越す日でした。
移動途中で、吐き気をもよおすような揺れを車の中で感じたのをよく覚えています。
札幌の新居に到着し、荷物を部屋に持ち運ぶ前に、引っ越し業者の方から「大変なことになっていますよ」と教えていただきました。(車中では音楽を聞いていたため気付かなかった次第です。)
慌てて、荷解きをせずに、テレビだけ設置。
テレビ各局で酷い映像が流れ続けていました。
3日間は、やはり荷解きせずにテレビに釘付け。
後に各局の報道も酷い惨状が映っている映像は自粛しましたが、当時は見続けていると気が滅入ってしまい、しばしテレビから離れた次第です。
とは言え、被災状況を確認するために、新聞はまだ契約していなかったので、最寄りのレストランで被害状況を確認していました。
当時の政府等々の酷い遅れにイラ立ちを感じていました。
東日本大震災の被害状況を何年か報道している中で、一切触れていなかった被害があります。
性被害
です。性被害と聞くと、大人の男性が女性へ向けた性被害と思われるでしょうが、子どもの性被害。
酷い惨状であったことは、東日本大震災で陣頭拠点での指揮をとっていた中のお一人の講演を聞きに行った際に初めて知りました。
震災救助のエキスパートの方のお話でした。
(続く)
「日頃から備え」をということは、教訓になったものの「性被害」に関しては盲点でした。
「性被害があって然り」であったことに気付いていなかったのです。
先にも書きましたが、子どものへ性被害がとにかく酷かったとのこと。
ともかく、トイレには子ども一人で行けず、保護者同伴じゃなければ仮設トイレにまで、怖くて行けないという状況だったそうです。
だったら、「必ず保護者同伴でトイレに行けばいいじゃないか?」と思われるかもしれませんが、保護者を震災時に亡くした子どもは?
または、力が弱い女性での引率はどうなるでしょう?
そんなに難しい話ではないと思います。
災害救助のエキスパートの方は、阪神淡路大震災でも陣頭指揮をとられていたので、性被害が多発することを事前に察知していました。
生活必需品が届くものの、性被害から身を守るための必須物資を送ってもらうよう呼び掛けていたものが一向に届かなかったそうです。
性被害から身を守るための必須物資は「防犯ブザー」でした。
あの小さな物資が届かなかったわけです。後回しにされたと。
防犯ブザーがようやく届いてからは、性被害はかなり沈静化したようです。
当時の小学生くらいの女の子の直筆の手紙を大きなスクリーンで見せていただきました。
「これで安心してトイレに行くことができます。ありがとうございました」と。
悲痛な思いで講演を聞いていましたが、涙が溢れて仕方なかったです。
阪神淡路、及び東日本大震災の教訓から「日頃から備えをしておく」と多くの人が学んだわけですが、「防犯ブザー」を一つ加えておくことをお薦めします。
とは言え、そもそも日頃の備えを全くしていない人々が、こんなにもいるのか…と思ったのは、北海道全域で起こったブラックアウトでみた光景でした。
新型コロナ騒動が本格的になり、「紙不足」で怒りの声などなどを見ていながら、「日頃の備えしてないからだよ…」と飽きれて、むしろ「自業自得だろ」なんて思ったものです。
話題を少し戻します。
震災時の性被害について何故報道しなかったか疑問を持ちませんか?
「ジャニー喜多川」という単語だけ掲載しておきます。
もう風化しつつある、東日本大震災。
しかし、その後も考え直す機会はありました。
その後も各地で起こっていた大きな地震の他、先にもあげたブラックアウト、そして新型コロナ時の一時的な騒動。
今一度、見直す機会として風化させるべきではないと考えます。
若干何とかなる被害であれば、一番大事なのは「水」。水があれば少なくとも1週間は凌げます。
食料品も勿論ですが、紙類。特にトイレットペーパーは何にでも使えるので良いと思います。
それと「小銭」です。一万円札は、震災時は紙切れ同然でほぼ役に立たないでしょう。
千円札及び100円玉と10円玉は「タンス預金の一部」として、用意しておくといいと思います。(あって困るものではないでしょうし。)
ともかく、日頃の備えの中に、性被害から身をを守るために「防犯ブザー」を用意しておくことを記載しておきます。