日本で栽培されている梨は、主に日本梨と西洋梨があります。
以下に、日本梨と西洋梨の違いについて簡単に説明します。
日本梨の果肉に含まれるザラザラとした食感は、石細胞と言われるもので、これにより「サンドペア」とも呼ばれています。
日本梨は、青系と赤系に分けられます。
熟しすぎると、赤系は赤みが増し、青系は黄色くなってしまいます。
青系の代表品種には「二十世紀」、赤系には「幸水」「豊水」があります。
日本梨は、乾燥を防ぐため新聞紙やビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。
日本梨は古くなってしまうと、味がぼやけてシャリシャリとした食感がなくなってしまいます。
青系は保存性がありますが、赤系は日持ちがしません。早めに食べることをオススメします。
西洋梨は、なめらかな食感から「バターペア」と呼ばれています。
西洋梨は、日本に明治時代に入ってきたと言われてますが、独特の香りと食べ頃のわかりにくさのせいで、なかなか定着しませんでした。
西洋梨の代表品種には、山形県の「ラ・フランス」、新潟県の「ル・レクチェ」、青森県の「マルガリット・マリーダ」と産地ごとに品種があります。
比較的冷涼な気候を好むため、東北や北陸地方での栽培が適しているようです。
日本梨は収穫してすぐに食べられますが、西洋梨は収穫した後に、一定期間低温に置いてから追熟させて食べます。
西洋梨は、冷蔵庫に入れると追熟しないので、冷蔵庫での保存は避けた方が良いでしょう。