蕎麦屋の看板や暖簾(のれん)、あるいはメニューに「生そば」と書かれている店を見かけることがあると思います。
ちなみに、読み方は「なまそば」ではなく、「きそば」と読みます。
普通の蕎麦と違うので「生そば」と書くわけですが、違いがあります。
普通の蕎麦は、そば粉と「つなぎ」と呼ばれる小麦粉等を混ぜて、蕎麦の麺を作ります。
店によっては、鶏卵や長芋・山芋、こんにゃく等も使うところもあります。
それに対して、生そばは、そば粉だけで麺を作った蕎麦です。
そば粉に小麦粉等を混ぜた蕎麦が出てきたことによって、高級感を出すために「そば粉だけで作っています!」とアピールするため、蕎麦屋の看板や暖簾に「生そば」と書くようになったようです。
しかし最近はというと、そば粉だけを使った蕎麦を作っている蕎麦屋はほとんどないようです。
看板や暖簾に「生そば」と書かれていても、あくまで小麦粉等を使用している量が少なく、そば粉の量が多いということで「生そば」と書いている場合が多いようです。
また、ひどいところになると、圧倒的に小麦粉等の「つなぎ」の量が多いにも関わらず「生そば」と平気で書いてある蕎麦屋もあるとか…。
要するに、現在では「生そば」の定義がハッキリしておらず、蕎麦屋の店主の考え一つで「生そば」と書くことができるようです。
ですが、飲食店のクチコミがインターネット上に簡単に出回るようになったので、そば粉の量が少ないにも関わらず「生そば」と書いた蕎麦屋は…、どうなるのでしょうね。。