五色沼の色が変わるのはなぜ?

福島県の裏磐梯にある五色沼。不思議な水の色によって観光スポットの一つです。

「五色沼」は、裏磐梯一体に広がる湖沼群の総称で、「青白い毘沙門沼」「赤茶色の赤沼」「青・赤・緑の三色に分かれている深泥沼」「青緑の竜沼」「青白い弁天沼」「ライトブルーの青沼」「深緑色の瑠璃沼(るりぬま)」「やや暗い緑色の柳沼」があります。

同じ地帯にありながら、なぜ様々な色になるのでしょうか?

磐梯山の噴火で散った地中成分

「瑠璃沼」を例に挙げると、るり沼の水質調査をすると、水はph4.2と強い酸性を示します。
水の中で「ミズゴケ」が繁茂し、21mの透明度によって底にあるミズゴケの緑がよく見えます。
さらに、周りの緑の木々が水面に映えて緑の深みを増し、瑠璃沼は深緑色に見えます。

赤沼は、普通の湖沼の約150倍もの鉄分を含んでおり、その鉄分が錆びて赤茶色に見えます。
青沼には、温泉水と湧き水が流れ込んでおり、二つの水が混じると、ケイ酸アルミニウムができ、そのケイ素が青い光を散乱してライトブルーに見えます。

このように、特殊な沼が集まっているのは、かつての磐梯山の噴火によって、地中の成分が裏磐梯一帯にまき散らされたためです。

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