エゾヤマザクラとソメイヨシノの見分け方~開花時期と花の色の違い

北海道(札幌)で咲く桜は、主に「エゾヤマザクラ」と「ソメイヨシノ」、そして最後に咲く「八重桜(サトザクラ)」です。
長い冬、雪の期間を終えて桜が咲くのを待ち望んでいる人も多いでしょう。
(筆者もその一人です。)

「八重桜」は、花びらが多くてゴージャスな咲き方をする桜です。
例年だとゴールデンウィーク頃に開花します。
花の形状からも分かりやすい桜です。

その前に「エゾヤマザクラ」と「ソメイヨシノ」の桜が咲きます。

「この桜の名前って何だろう?」
と、素朴な疑問を持ちながら桜観賞をしている方もいるのではないでしょうか?

桜の木に「案内板・プレート」などがあると嬉しいですが、無いと分からない方のために、エゾヤマザクラとソメイヨシノの簡単な見分け方を紹介します。
それぞれの特徴を知っておくと、お花見のスケジュール調整などに役立つかと思われます。

エゾヤマザクラの特徴

エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)は、別名で「オオヤマザクラ」や「ベニヤマザクラ」とも呼ばれます。

「ベニヤマザクラ」とも呼ばれるように、エゾヤマザクラの花の色はピンク色です。

咲き始めは、若干白っぽくもありますが、開花して日が経つに連れピンク色が濃くなってきます。

赤みを帯びた葉も同時に生えて来るので、遠目で見るとより濃いピンク色に見えます。
一番最初に掲載した写真は、手前がソメイヨシノで奥がエゾヤマザクラです。
色の違いが一目瞭然です。

北海道(札幌)では、一番先に咲くのがエゾヤマザクラです。
4月の中旬頃から開花が始まります。

エゾヤマザクラの満開時期は比較的短く、ソメイヨシノが満開になる頃には散ってしまうのがほとんどです。

ソメイヨシノの特徴

ソメイヨシノ(染井吉野)は、エゾヤマザクラより1~2週間ほど遅れて開花が始まります。
満開の時期は、ゴールデンウイークの手前くらいになります。

ソメイヨシノは、開花してからしばらくは「白色」が強い花の色です。

満開時期が大型連休と重なるせいか、ソメイヨシノを楽しむ方の姿の方が多いようにも感じます。
(葉が少ないのも、より綺麗に見えるからでしょうか?)

以上が、エゾヤマザクラとソメイヨシノの簡単な見分け方です。

1種類だけ、どちらの桜なのか混同してしまいそうな桜があるので、そちらの品種も紹介します。

チシマザクラの特徴

エゾヤマザクラの開花から少し遅れて、「チシマザクラ」という桜が開花します。
(ソメイヨシノよりは早く開花します。)

薄いピンク色の花があったり、白っぽい花があったりと、花の色だけでは見分け難いかもしれません。

チシマザクラの大きな特徴は、幹が根元から分かれていることです。

また、木の背丈はさほど高くならず、枝が横に広がるのも特徴的です。

チシマザクラも一緒に覚えておくと、桜を見る時の楽しみも増えると思います。

エゾヤマザクラとソメイヨシノ、そしてチシマザクラの特徴を知っておくと、桜観賞・お花見をする日程を決めやすいかもしれませんね!

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