札幌では7月下旬になると「さっぽろ夏まつり」と題し、大通公園を中心に「さっぽろ大通ビアガーデン」「北海盆踊り」「狸まつり」「すすきの祭り」が開催されます。
大通公園で開催されるビアガーデンは、今年で71回目を迎えます。
札幌の夏の風物詩とも言える「さっぽろ大通ビアガーデン」。札幌市民の方々に愛されてきたイベントですが、近年は観光で来られる方も増えています。
「大通公園のビアガーデン」といっても、会場は6ヶ所あります。
各会場は簡単に言うと「ビールメーカー」ごとに分かれています。
各会場はビールのみならず、フードメニューもや座席の様子も結構違います。
特にビールメーカーにこだわりがなければ、会場の雰囲気とフードメニューで「どの会場で楽しむか?」を選ぶポイントになると思います。
では、大通公園の6ヶ所のビアガーデン各会場の様子や時間、フードメニューなどを紹介します。
大通公園西5丁目は「サントリー ザ・プレミアム・モルツ ガーデン」サントリーの会場です。
大通公園駅から一番近い会場になります。(地下鉄大通駅2番出口から出るとすぐです。)
噴水がある会場で涼しげな雰囲気の会場です。晴れの日の夕方は、夕日が心地よく感じらるでしょう。
テント席はあるものの、すぐ埋まってしまうかもしれません。
会場の横にパラソルがある席と、パラソルが無い席が混在しています。
日差しが強い日も多いのでテント席に座れなかったら、せめてパラソルのある席に座りたいことですね。
こちらは予約席。
完全にテント席ですし、予約可能な会場なので、事前に予約しておくとテント席でゆっくりビールを楽しめるでしょう。
サントリーの会場の大きな特徴は、全席「モバイルオーダー」で注文できるところ。チケットを買う手間が省けるのと、ビールが安くなります!
例えば、サントリー生ビール500mlだと50円、10リットルピッチャーだと1,000円も安くなります!(※ハイボールなど一部安くならない飲み物もあります)
各座席にQRコードがあるので読み込みます。そして注文します。
モバイルでオーダーすると、ドリンクや料理もスタッフがテーブルまで持って来てくれます!
チケットカウンターでビール他、食べ物も購入も出来ますが、モバイルオーダーの方が断然手間が省けますね!!(安くもなりますし)
立ち飲みスペースはありません。全て屋根付きスペースです。(一部ない席もあり)
ラストオーダーは20:45。
ジョッキ、ピッチャー、ビアボール、ジムビールハイボール
「CHEF-1グランプリ」初代王者の下國伸シェフ監修のフードメニューがラインナップします。
他、下國伸シェフ監修のフードメニューやピザ・定番メニュー・おつまみ・ソフトクリームのフードメニューがあります。
(※クリックすると拡大します。)
電話やスマホから座席の予約ができます。
観光客用の「おもてなシート」もあります(10席)。おもてなシートについてはこちらから
大通公園西6丁目は「アサヒスーパードライビアパーク」アサヒビールの会場です。
大きな「けやきの木」が何本もあり、日差しが強い日でも木の葉のおかげで木陰になる涼しい会場です。
ビアガーデン以外の大通公園で開催されるイベントでも人気の会場になります。
ちなみに、大通公園西6丁目の会場は本当に涼しいのと雰囲気もいいのですぐに席が埋まってしまいます。可能ならばお早めに会場へ行き、席を確保するといいと思います。
更に付け加えると「なかなか席が空かない…」というのも特徴的です。
「アサヒスーパードライビアパーク」では、白石区にある札幌市内唯一の大型ビール工場で製造された樽生ビールを楽しめます。
立ち飲みスペースはありません。全て屋根付きスペースです。
そのように公式サイトには紹介されていますが、先に掲載した写真の通り、テント席は大通公園西6丁目のステージ前だけで、あとはテントがありません。(前日に視察済み)
ただし、先にも紹介した通り木陰が多いのでテントが無くても涼しい会場です。雨天時は困るかもしれませんが…(?)
オーダーは、チケットカウンターや会場にいるスタッフから購入して、ご自身でチケットと商品を交換するスタイルです。
チケットカウンターは2箇所ありますが、看板の文字が大きいのですぐに分かるはずです。
ラストオーダーは20:30。
アサヒスーパードライ(ジョッキ)、アサヒ生ビール「マルエフ」「黒生」、ブラックニッカ樽詰めハイボール、ビールサーバー、ノンアルコールビール他
以下は「アサヒスーパードライビアパーク」の主なフードメニューです。
他、定番メニュー・おすすめメニュー・北海道産メニュー・ひんやりスイーツのフードメニューがあります。
(※クリックすると拡大します。)
予約はできません。
尚、観光客用の「おもてなシート」はあります(18席)。おもてなシートについてはこちらから
大通公園西7丁目は「キリン一番搾り ビアガーデン」キリンの会場です。
大型テントがある会場で、予約席は200席を超える席があります。
予約席は大型テント内なので、雨天でもゆっくり楽しめる会場です。
また、「キリン一番搾り ビアガーデン」の名物「タワーピッチャー」もあり!
ただし、先にも強調した通り「予約席は大型テント」です。
他の席はというと…。
一部テント席があるとは言え、ほとんどの席にパラソルもありません。
噴水が若干涼しさを呼び込んでくれるかもしれませんが、「炎天下の中でブールを飲む」相当厳しい気がします…。
現地からの正直な報告です。
「予約必須!」の会場と言えるかもしれません。
公式サイトには「立ち飲みスペースあり」と紹介されていましたが、ちょっと見当たりませんでした…。
立ち飲みスペースは開催すると出来るかもしれません(?)
ビールはチケットブース・外販スタッフから購入して、スタッフの方が届けてくれます。
食べ物はチケットブース・外販スタッフから購入して、各店舗やフード窓口にて商品受け取り。(予約席の方は食べ物もスタッフが届けてくれます!!)
ラストオーダーは20:45。
中ジョッキ、タワーピッチャー(6リットル)、本日のクラフトビール、本日のクラフトビール3種飲み比べセット他
以下は「キリン一番搾り ビアガーデン」の主なフードメニューです。
他、定番メニュー・冷菜メニュー・デザートのフードメニューがあります。
(※クリックすると拡大します。)
尚、観光客用の「おもてなシート」はあります(最大6名×2組)。おもてなシートについてはこちらから
「THEサッポロビヤガーデン」サッポロビールの会場です。
北海道限定ビール(富良野のホップ使用)と道産食材の食事を楽しめます。
大通公園8丁目会場は全天候型大型テントで晴天時は日差しを避け、雨天時は雨よけが出来ます。
大きなテント席は確かにありますが、テントがなくパラソルのある席と無い席が混在している場所もあります。
テント席が満席なら、こちらの席を利用するしかないですね…。
ちょっとお得な情報!
テントはなくパラソルもほんど無い席でも涼しくビールが飲める席があります!
大通公園西9丁目近くの札幌駅側です。
丁度木陰になっているので、雨天以外は涼しくビールを飲みながら楽しめると思います!
立ち飲みスペースは他の会場より多いように見えました。
尚、テーブル席は90分の時間制限があります。(立ち飲み席はなし)
ビールや食べ物のオーダーは、チケットカウンター・ラウンドスタッフ・キャッシュレス券売機から購入。前売り券もあります。(事前に買っておくのも手間が省けるかもしれませんね!)
こちらはキャッシュレスの券売機です。
キャッシュレスの販売機は2つあります。
キャッシュレスの方がチケットを購入する際に混み合わずに済むでしょう。
尚、サッポロビールの会場では予約席はありません。
ラストオーダーは20:45。
サッポロクラッシック中ジョッキ、タワーピッチャー(4.2リットル)、サッポロクラッシック14杯セット(中ジョッキ1杯分お得)、北海道限定「開拓使富良野シトラス」中ジョッキなど。
以下は「THEサッポロビヤガーデン」の主なフードメニューです。
他、道産メニュー・シェアメニュー・ホットメニュー・冷たいメニュー・スイーツのフードメニューがあります。
(※クリックすると拡大します。)
尚、観光客用の「おもてなシート」はあります(32席)。おもてなシートについてはこちらから
「World Beer Square with Hokkaido」世界のビール広場会場です。
世界の樽生ビールの他、北海道のクラフトビールや国内のクラフトビール・カクテルビールなど約100種類のビールを楽しめます。
立ち飲みスペースはありません。
「全て屋根付きスペース」と公式サイトには掲載されていますが、テントは無くパラソルがある席と何もない席が混在している場所もあります。
屋根付きのスペースは広いですけどね。
オーダーはセルフサービスなので、各ブースでの直接支払いになります。
また、世界のビール会場では予約席はありません。
ラストオーダーは20:30。
サッポロ「SORACHI 1984」、「ペローニ ナストロアズーロ(イタリアのビールブランド74%)」、ハイネケン(ヨーロッパのプレミアムビール)、「ピルスナー ウルケル(元祖ピルスナー)」、「コナビール ビッグウェーブ(ハワイ)」「カールスバーグ」など他多数。
以下は「World Beer Square with Hokkaido」の主なフードメニューです。(前期と後期でフードメニューが変わります。)
他にもフードメニューは少々あります。
(※クリックすると拡大します。)
「札幌ドイツ村」の会場では、ドイツ直輸入樽生ビールとドイツ料理が楽しめます。
他にも、ワイン・酎ハイ・ハイボール・ノンアルコールビール・こどもびいる等のドリンクもあり。
大通公園西11丁目には噴水があり、涼しげな雰囲気のビアガーデン会場です。
席は色々なタイプがあって、立ち飲みスペースの他、ソファ席や屋根付きのテント席があります!
(※一部パラソルも何も無い座席もありますが、木陰になっているので夕方までは涼しく過ごせるはずです。)オーダーはセルフサービスです。
ラストオーダーは20:45。
ホフブロイ・ミュンヘナー・ヴァイス(ドイツ定番の白ビール)、ホフブロイ・オリジナル・ラガー、ホフブロイ・ドゥンケルなど。
以下は「ドイツ村」の主なフードメニューです。
尚、メニューが沢山ある会場です。
「ミュンヘンクラシック」「焼き肉みなほっ」「ブッティングハウス・ジロー」とフードブースがありますが、例年あまり混まない会場なので、フードメニューを見ながらゆっくり選べると思います。
大通公園のビアガーデンをゆっくり楽しむための補足情報をいくつか掲載します。
さっぽろ大通ビアガーデンでは、会場の席の予約ができます。(直通電話及びWEB・スマホから)
予約できる会場は、前述の通り「各会場の紹介」に書いてありますのでご参照ください。
全会場テーブル席では禁煙です。ただし、概ね各会場に喫煙所が設置されます。
トイレは会場選びに案外大事なポイントでもありますね。
ビアガーデン開催期間は、各会場に仮設トイレが数ヶ所設置されます。
しかし「仮設トイレは使いたくないな…」という方も多いでしょう。
大通公園の5丁目・7丁目・9丁目・11丁目に常設のトイレがあります。
常設のトイレがある所でビアガーデンを楽しむのもいいですね。(手が汚れた時にサッと洗えるだけでも違いますし。ウェットティッシュがあると更に便利だと思います。)
ビアガーデンをゆっくり楽しむために、服装は結構重要です。
日中は夏服で楽しめると思いますが、夜は冷えることもあるので長袖の上着を用意しておくといいです。(目安は25℃前後。それくらいの気温なら夏服で充分です。)
また、日中混雑していて日差しが強い日は、熱中症対策のため水と帽子はあった方がいいと思います。(日傘は他の人の迷惑になりますね。)
付け足すと、ビアガーデン会場に若干蚊がいます。(特に夜や前日雨が降った時など)
虫刺されが気になる方は、虫除けスプレーなど用意しておくといいです。
まずは大学生の頃から。
「とにかく大通公園のビアガーデンの雰囲気を味わってみたい!」ということで1度だけ行った記憶があります。
しかしながら、大学生故に「お金がない…」
ビール1杯と枝豆だけ頼んで、当時は食べ飲み放題で2000円くらいの所がゴロゴロあったので、安い居酒屋へ移動。これくらいが限界でした…。
時は随分と経ち、小さな会社の手伝いをしていた頃「おごるよ!」ということで、ご馳走になりました。
まずはビールと「オードブル」を注文。ビールはそこそこ注文するんですが、「オードブルの食べ物が一向に減らない…Why?」
…ま、簡潔に言いますと「ルール違反」をしていたわけなのでした…。(ちなみに暗くなる夜でした)。ここは参考にしないでください…。見つかると痛い目に合います…。
同時期には、同じ年代の何人かで「ドイツ村」で異国のビールを飲んでみました。が、随分とお高いビールなので、やはり1杯だけ飲んで別の飲み屋へ移動。
そして現在は、ビール2・3杯くらいで飲みながら談笑しつつ、食べ物をいくつか注文。
さて、「フードメニュー」が大事。各会場のフードメニューは充実しているものの「値段と量が見合わないものが意外と多い」。この辺りは大通公園で開催されるイベントとほぼ同様だと言えるでしょう。
そこで少し覗き見。知らない人が食べている物をチラチラ見るのも失礼なので、屋台でどなたか買っているのをサっと見て「あ、あの量とフードメニューならいいかも!?」なんていうフードメニューの選び方。これ結構大事です。
2・3杯といっても、話ながらなので案外時間が経つのが早い。ちょっとした食べ物は欲しいところ。
いくら「懐が暖かい」とはいえ、あまりに少量のものが続くとゲンナリしちゃうかもしれませんね…。
ビアガーデンで飲むシチュエーションは色々あるでしょうが、2~4人くらいで飲む方が圧倒的に多いのでお伝えしました。
札幌市外から来る方には特に参考になるかと思います。
大通公園ビアガーデン会場のアクセス情報です。