札幌市内の桜の名所の一つ円山公園。
公園内には100本以上の桜の木が植樹されていて、例年多くの人がお花見を楽しみに訪れます。
「桜を見ながら飲食したい」「大勢で賑やかに楽しみたい!」等、お花見の目的は人それぞれですね。
「円山公園でお花見」と一口に言っても、公園内の敷地内は場所によって色々な特徴があります。
そこで、円山公園を3つのブロックに分けて、お花見に適した場所を紹介します。
合わせて、北海道神宮のお花見の様子も紹介します。
(※取材日時は、桜の開花宣言が出てから10日後の連休初日のお昼前です。)
車道近くの東屋の前にあるエゾヤマザクラの木は、円山公園の標本木と同じくらい早く咲きます。
すっかり葉桜になっているものの、少し離れた所にあるソメイヨシノは丁度見頃迎え、実に綺麗です。
また、坂下野球場の奥の方のエゾヤマザクラは開花が遅い木が多く、丁度満開の桜の木が何本も見られます。
ベンチや石段、切り株に座って1人2人で楽しむ人から、レジャーシートを広い芝生に広げたり、バーベキュー用のテーブルと椅子を持参して楽しむ方々と多種多少な楽しみ方をしています。
坂下野球場の奥の方は、木陰が多いので日差しが強い日は暑さしのぎにもありがたい場所です。
どちらかと言うと、少人数でお花見をする人たちが多く、桜の木の下で野鳥の声と穏やかな微笑がこぼれる、静かで自然あふれる心地良い空間です。
ちなみに…
トイレもあるので(混雑しない)、わざわざパークセンターの方まで行かなくても大丈夫です!
円山公園パークセンターの左側は、桜の木の本数が少なく散ってしまうのが早めです…。
桜はほとんど見られないものの、木陰になっているので涼しく飲食を楽しめます。
桜はちょっと遠目から坂下野球場の方の桜を眺めながらということになるでしょうか。
土が多めの芝にレジャーシートを広げて、割と多めの人数でお花見をする人が多いのが特徴的。
木のベンチやテーブルが多いエリアですが、そこはさすがに早々に人で賑わいますね。
木陰が多く日差しをよけやすい他、「ゴミ収集所」が近いのも便利です。
また、トイレが近いのも便利。
ただ、仮設トイレが設置されているものの、普段からあるトイレに行列が出来ていたのは現地からのレポートです:苦笑
円山公園パークセンターの右側は、標本木のオオヤマザクラ(エゾヤマザクラ)がある方面です。
標本木なので桜は早く咲くものの、まだ半分くらい桜の花は残っています。
また、他の桜の木は開花が遅かったはずですが、半分くらいは散ってします。
でも、桜の花は見れます。
やはり桜の木の下でお花見をする人が多いです。
こちらは広めスペースに早い時間帯から準備をして、大人数でお花見を楽しむ人たちが多いのが特徴的。
また、遊具があるので子ども連れの方には丁度良い場所です。
ちなみに仮設の喫煙場所もありました。
必ずしも飲食を伴うものではないお花見。
北海道神宮境内の表参道のエゾヤマザクラは、散りゆく桜と満開の桜が半々で丁度見頃。
玉垣に座りながらゆっくり桜を眺める人が多いのが印象的です。
また歩きながらお気に入りのアングルを見つけて写真を撮る方々も多く、それだけ綺麗な表参道の桜です。
表参道の桜並木の終着点にあるソメイヨシノは真っ白で満開!
とても綺麗なのでソメイヨシノに魅入る人たちや、ソメイヨシノを背景にして記念写真を撮る方々が沢山。
飲食を楽しむ方の姿も勿論見られました。
手水舎横にある木のテーブルや椅子で、お手製や買ってきたお弁当を食べながら談笑して楽しむ方々。
そんなに人数は多くないものの、向かいの神宮茶屋は結構な行列。
お花見は桜だけではなく、梅やモクレンも楽しめる季節です。
北海道神宮の梅林は昨年剪定されたのか紅梅の花付きは悪かったものの、白梅は綺麗に咲きます。
ただ、主役であるはずの梅よりも大人気だったのが「ハクモクレン」です。
丁度満開で、形も整っている花が多く、可憐な花姿に魅せられて多くの人だかりができていました。
(そんなわけもあり、ハクモクレンだけを写真に収めることがなかなか難しく、モクレンと半分半分の写真です:汗)
北海道神宮境内は「飲食よりも花を見に来ました!」という人が多いのが特徴的。
さて、北海道神宮に出ている屋台ですが、人出の割にはそれほど商品が売れている様子はなく…。
やはり桜を中心に花を見に来る人が多いからでしょうか?
みそおでんやイカ焼き・ビールなどを提供している屋台の前には、テーブルと椅子があるので、そこそこの人入り。
そんな中でも大盛況だったのが、ジンギスカンを提供する屋台です。
割と広々したスペースで、桟敷の上に炭火を置いて鉄板の上でジンギスカンを焼きます。
八重桜が見頃になるであろう5月10日頃まで営業しているとのこと。
「予約も出来るよ~」と言われたものの、「どんな方法で…?」
(恐らく前もって日時を直接伝えるんじゃないかと…?)
円山公園を3箇所に分けた花見の様子を中心に、北海道神宮の花見の様子も紹介しました。
私の飲食を兼ねたオススメのお花見スポットは「坂下野球場」です。
桜が一番綺麗であり、穏やかで静かな雰囲気がとても心地良いです。
5月最初の連休まで桜を楽しめる感じを受けました。
取材中、偶然に友人と出会って少し話しましたが、絶好のお花見スポットは全くの同意見で「坂下野球場が一番いい!」と言っていました!
ただ、お花見の目的も人それぞれでしょうから断定はしません。
「各所のメリット・デメリットが参考になれば」と思います。
「円山公園でどんな物を食べているのかなぁ?」とチラリと拝見していましたが、持ち寄りのオードブルやお弁当等とお茶やお酒がほとんど。
神宮の屋台で買ってきたもので飲食する人と半々くらいかと思っていましたが意外でした。
余談ですが、2024年も円山公園での火気使用が禁止になりました。
札幌市民によるアンケートの結果から判断したとのこと。
個人的な意見として、私も火気使用禁止に賛成です。
公園内に充満するジンギスカンなどのニオイや煙を嫌って、円山公園でのお花見を避けていた人も意外と多いんじゃないかと思います。
私もその一人でした。
(火気使用禁止を残念に思っている人も当然いるでしょうけども…。)
今回取材をしてみて、
「むしろ火気使用禁止にすることによって、円山公園でお花見をする人が増えるんじゃないかな?」
そんな気がした、4月最初の連休初日の円山公園のお花見風景でした。