幌平橋の下の河川敷左岸で毎年「川見」が開催されます。
豊平川の河川敷での川見は、2017年に札幌青年会議所の事業として、河川敷での事業を行政と力を合わせて始まりました。
昨今では、豊平川の川見は夏の風物詩になりつつあります。
川見に実際に行ってみると「河川敷で行う普通のお祭り?」といった印象が強いのが正直な感想です…。
以前は、様々な演技(?)が行われていたようですが、それもまた普通のお祭りにありがちのような…。(現在は、近隣住民への配慮でかなり縮小したようですね。)
札幌市の発展と共に在り続けた豊平川。豊平川での昔の思い出がある人も多いでしょう。
川や河川敷での楽しみ方は色々ありますね。
そこで、豊平川で行われる川見について紹介されている記事とは少し違った視点を混ぜながら、川見についての紹介と「こんな企画があったらいいですね!」と思ったことを、現地での取材を基に記事にしてみました。
(※個人的な意見・提案っぽいものが含まれます。ご了承ください。)
「川見って、そもそもどんな主旨で行われるようになったか?」というのは重要なポイントだと思うのです。
そこで、まずは会場に記載されていた「川見の主旨」を紹介します。
本事業は、豊平川緑地幌平橋付近の活用に対して、河川緑地への来訪機会がない市民に、豊平川緑地や、快適で賑わいのある水辺空間の創出等への興味を持つきっかけ作りや、来訪者への利便提供による新たな魅力創出に繋がると考え、2017年より開催を継続して参りました。
札幌市は日本最北の政令指定都市であり、四季折々の豊かな自然を身近に感じることができる国際観光都市です。
本事業の開催地である豊平川は札幌の自然風景を象徴する地域資源の一つです。地域の活性化や観光振興を目的に、産官学民が連携し「河川空間」と「まち空間」が融合する良好空間の形成を主旨として、地域の憩いの場や賑わいの創出に~(以下略)
ん、ん~…結構お硬い文章のような…。
川見事業の公式サイトに箇条書き(?)の文言の方が分かりやすいと思います。
参照:https://kawamibiyori.com/kawami_honsai/
一番重要であろう「豊平川の幌平橋近辺河川敷を中心に構造改革特区の取得を目指し事例を重ねていきます」という部分も記載されています。
構想改革特区の取得後、どのような展望を抱いているのか知りたくないですか?
ただ、まだ始まったばかりの事業なので、今後いくつかの活用事例を重ねつつ、具体的な展望を作り上げるのかもしれませんね。
更に別のページにて「川見は、先祖に対する感謝と未来に対する希望を表現する文化です」とも記載されています。
「先祖に対する感謝」については、とても共感します。
豊平川の河川整備・河川敷の整備に多大な時間と労力がかかったでしょう。
ですから、「豊平川の成り立ち(歴史)を、川見の会場で写真と共に紹介する」そういったブースがあった方がいいと思うのですが…?
(テント内に展示するような形で。)
以下は、簡略な豊平川の紹介と歴史です。
豊平川は、北海道札幌市を流れる石狩川水系石狩川支流の一級河川です。
札幌市の市街地は、豊平川が形成した扇状地の上にあり、市街を貫流する豊平川は、利水と治水の両面で札幌にとって最も重要な川です。
(流路の紹介)
豊平川は、山岳地帯を抜けて石狩平野に至るや、広大な扇状地を形成する。アイヌ人はその扇状地の様子をサッ・ポロ・ペツ(乾いた大きな川)と呼び、これが「さっぽろ」の地名語源となりました。
江戸時代中期頃までの豊平川は~(以下略)
参照:ウィキペディア
こういった豊平川の歴史や流路を、子どもにも分かるようにパネル展示があった方がいいような…。
現在の上流域・中流域・下流域の特徴の紹介とかも。
特に上流域の紹介は、「観光振興」の主旨にピッタリだと思います。(定山渓方面)
以上、豊平川の川見の主旨+α+私見でした。。
川見の主旨で紹介した通り「川を見ながら、思い思いの時間を過ごす」「河川敷に生まれる新しいまち、そして賑わい」等、これらが「川見の醍醐味」なのかと思うと、少し寂しいような…?
「誰しもの心にある原風景がここにはある」…ふむ。川辺にある椅子に座り、川を見ながら少年時代の豊平川での思い出を記憶から呼び起こしました。
例えば以下のようなこと。
または以下のようなことも。
その他、色々と。
そんなことを思い出しながら、ふと気付きました。
今の子どもたちは?
これから川辺での記憶を作って行くのでは?飲食を楽しむことだけが「河川敷での賑わいの記憶」なのでしょうか?
…違いますよね。ということは、主催者も重々承知だと思われます。
川見に行った際に見た光景と共に、改めて川見の醍醐味について考えてみました。
川や河原で水遊び
「川で水遊びを楽しむ!」ということが、やはり一番の醍醐味で、後に「川を見ながら~」という主旨に繋がりますね。
幌平橋の真下の河原は、川の流れが緩やかで水深もかなり浅いです。
川の中に入って、足を水に浸して笑顔満載で遊ぶ高校生(?)の姿が見られました。
(平日に行ったので、土日は川に足を浸す方々は結構いるのでしょうね。)
小学生6人くらいで思いっきり川に潜って遊ぶ姿も見られました。(保護者は同伴していませんでした。)
幌平橋付近の豊平川の水域の特徴を熟知しているんでしょうね。(親御さんから教わったのかもしれません。)
水深は、小学校4年生くらいの身長で腰辺りまで。
元気に何度も潜って遊んでいました!
ゴーグルも持参していたので、水中の生き物を探していたのかもしれません。
休憩で川から上がってきて、ワイワイ話しながら屋台で買った物を食べたり、持参したお茶を飲んだりして、一休みが終わったら、またまた元気に川へダッシュ!
私は、ビールを飲みつつ、そんな光景を微笑ましく見つめながら、「懐かしさ」も感じていました。
その一方で、お兄ちゃんと妹ちゃんの兄弟二人で川辺に来ていた子どもたち。
幼稚園児くらいの妹ちゃんは、網を片手に川で遊ぶ気満々!
しかし、お兄ちゃんが「駄目だよ!川で遊んだら流されて死んじゃったりするんだから!!」と妹ちゃんをたしなめる。
正論ではありますね。親御さんの教育が垣間見れました。
しかしながら、親御さんが同伴であれば、前述した水深の浅い河原で遊ばせてあげることは出来たでしょうね。
更にしかしながら、平日なので仕事で忙しかったのでしょう。
でも、「何が目的で川に来たのかな?」少し尋ねてみたかったものの、昨今のご時世や用心深いお兄ちゃんだったので止めておきました…。
(土日に親御さんと一緒に遊びに来る下見だったのかもしれませんね?)
ちなみに、川見の会場付近の川は遊泳禁止とは書かれていません。
「水深が急に深くなる所があるので気を付けましょう」との注意書きはあります。
川見の期間中「川での水遊び(豊平川に生息する生物を知ろう!)体験」の企画があります。
『ガサガサ体験』
(参照:公式インスタグラム https://www.instagram.com/p/C6sBJgDSMjT/?img_index=1)
しかしながら、15日間ほどの期間があるにも関わらず、たった一回…。
せめて「川見期間中の日曜日に開催!」と2・3回あってもいいような…。
「何とか子どもに川遊びを経験して欲しい」と思うのは、色々な川でたくさん遊んだ経験があり、川での思い出が満載だから。
先に紹介した浅い河原で、大人二人が前後で見張ってあげたら、子どもたちが川で遊ぶことも可能なのでは?
ただ、万一事故でも起こったら責任問題にもなるので、やはり保護者同伴がベターでしょう。
どうにか時間を作って、川遊び体験を子どもさせて欲しいと思ったりもします。子どもにはいい体験・良い思い出づくりになる他、保護者の方も日頃の喧騒を忘れ、解放的な気分になれるんじゃないかとも思います。
川や河原での交流
川や河原で遊ぶ時のもう一つの醍醐味は、「子どもと大人の交流」にあると思います。
これも小学生の頃、川で遊んでいた時の記憶から。
そんなようなことを、川遊びを通して大人との交流がありました。
今回川見に行った際に、子どもとの交流があったので紹介します。
前述した、元気に川に潜って遊んでいた小学生たちが休憩にやって来ました。
私がビールを飲みながら、ゆっくりしていたテント席です。
小学生がワイワイ楽しそうに会話しているのを微笑ましく見ていた時でした。
「虹だ!」
子どもたちが大喜びでスマホで写真を撮っていました。(現代っ子らしいですね:笑)
私も振り返って、綺麗な虹を見てスマホで写真を撮っていた時でした。
「綺麗ですね!」と、話しかけて来た小学生。
何と純粋で綺麗な心を持った子どもでしょうか!!
「大人から子どもへ」ではなく、「子どもから大人へ」の交流でした(笑)
「君たちのおかげで気付いたよ、ありがとう!」と。
あまりにも可愛くって、虹の存在を教えてくれたお礼として「屋台で何か買ってきて奢ってあげよう」と思った矢先でした。
再び小学生たちは川へダッシュ!(笑)
「子どもから大人との交流を」というのは記憶にありません。
とても貴重な体験をさせてもらいました!
その後も、小学生たちが川で遊んでいる様子を眺めていましたが、やはり近くで座っていた大人と楽しそうに会話をしていました。
川遊びを通しての、子どもと大人の交流のワンシーン(ツーシーン?)。
人出(スタッフ)不足…
「こうしたらいいのに…」等々、勝手に書いて来ましたが、川見会場を色々見て気付いたことがあります。
明らかに人出不足
つまり、「私の考えや意見を実現するのは容易じゃない」ことは分かっていながら書いた次第です。
・椅子を出す ・遊具のセット ・子どもと遊ぶ ・電球の確認 全部屋台で販売するスタッフの方(続く)
※更新中
まとめです。
随分上から目線の箇所があったと思いますが…
※更新中