ライラックは「札幌市の木」に指定されており、薄紫色の一見変わった形の花を咲かせてくれます。
札幌市内ではライラックの時期になると至る所で見ることができます。
大通公園のライラックも有名ですが、ライラックの花をゆっくり・じっくり観賞して楽しみたいのであれば、札幌市白石区にある川下公園をオススメします。
川下公園は運動施設なども備えた総合公園で広い公園です。
園内にあるライラックの森には、とても多くのライラックが植樹されています。
そこで、川下公園のライラックなどを紹介します。
川下公園には、約200種類・1,700本のライラックが植樹されています!
ライラックの品種も木の数もとても多いので、様々な色・形のライラックの花を楽しむことができます。
手入れも行き届いており、計画的に植樹されているので、ゆっくり観賞できます。
札幌市の中心部からやや離れていますが、公共交通機関を利用して行くこともできます。
札幌市内でライラックは、5月になったらちらほら咲き始め、6月には見頃を終えますが、川下公園では5月中旬から7月中旬まで観賞できます。
例年、川下公園のライラックが一番見頃になる5月下旬の様子を紹介します。
朝から初夏を思わせる陽気で、日差しがとても気持ちよく感じます。
比較的大きな公園で、春風にゆられて葉がざわつく音、カッコーや小鳥の鳴き声が耳に心地よく聞こえてきます。
正門からも東門からも、「ライラックの森」まで少々歩きます。
東門(駐車場)から「ライラックの森」に向かう道は、とても静かで穏やかな雰囲気です。
正面から「ライラックの森」に向かう道には、早速ライラックの花が多数並んでおり、近付くとライラックの香りがします。
ライラックの森に着くと、一気にライラックの香りが漂ってきます。
ライラックの香りにつられて、ミツバチもやって来ますが、蜜に夢中で人間には見向きもしません。
ライラックの森の広いスペースに、色々なライラックの花が咲いています。
とてもじゃありませんが、全部紹介しきれません…。
それくらいたくさんの品種があります。
(ライラックを品種ごとに紹介しているページもご参照ください。)
春の気温が高ければ、5月中旬頃から見頃になるライラックもあります。
川下公園へライラックを見に来る方は、漏れ聞こえる会話から分かるんですが北海道外から来ている人も結構います。
朝早めに川下公園にライラック観賞に行くと、ご近所にお住いの方もライラック観賞を楽しみに来園しています。
ある日、ちょっと離れた所に三脚と立派なカメラでライラックを熱心に撮影されている方がいらっしゃいました。
すると、私の方に近付いてきました。
「…撮影の邪魔してしまったかな:汗」
と思いつつ肩をすぼめていると、気さくに「ライラックはねぇ~、(その他いろいろ)」と話しかけてくれたことがあります。
ご近所にお住まいの方で、
「季節になると毎日公園に来てライラックを観賞しているのさ!」
ということで、ライラックを観賞するときの楽しみ方を親切に教えて下さいました。
要約すると、花びらを見ながらライラックの花を眺めると、またちょっと違った楽しみ方ができます。
ライラックの花は普通4枚の花びらで、その花がワッと集まって一房になっています。
よく見ると、花びらにもいろいろな形があります。
ところが、稀に5枚の花びらがある花もあります。
5枚の花びらを持つライラックの花を「ラッキーライラック」と呼ばれています。
5枚の花びらのラッキーライラックを見ると「幸せが訪れる」と言われています。
川下公園にはライラックが無数にあるので、5枚以上の花びらのライラックの花も見つけやすいです!
6枚以上の花びらがあるライラックもあったり。
5枚の花びらのライラックも珍しいのですが、一番珍しいのは3枚の花びらのライラックの花だそうです。
毎日ライラックを観察している方でもなかなか見つからないようです。
お話を聞かせていただいた後、1時間ほど探してやっと見つけた3枚の花びらのライラックです。
奇跡的に見つかりました!
ライラックの森にはベンチが少ないので、休憩したくなったらライラックの森の入口近くにある「リラックスプラザ」で休憩出来ます。
中は広い人工芝がしかれており、ゆっくりくつろげるスペースがあります。
小さな子どもも楽しめる遊具もあります。
レストランも営業しているので、お腹が空いたら食べながら休憩出来ます。
川下公園のリラックスプラザはとても充実した施設で、その他にもプールや浴室も完備。
ライラック観賞と一緒に楽しめます!
(※リラックスプラザについて)
ゆっくりライラック観賞を楽しめますね!
川下公園には「ライラックの森」の他、大きな公園らしく水遊び場、野球場、テニスコートといった遊び場と、バーベキューが出来るスペース(ピクニック広場)があります。
写真の通り、炭と網があれば簡単にバーベキューを楽しめる設備があるので、ライラック観賞と一緒にBBQを楽しむこともできます。
(炭を捨てさせてくれる炭入れ缶もあります。→ ピクニック広場について)
以下は川下公園のアクセス情報です。