琴似神社は札幌市西区にあり、札幌市内の神社の中では広い境内の神社です。
御祭神が多く、様々なご利益がある人気のパワースポットとして有名です。
また、神社巡りや御朱印集めのブームもあってか、札幌の観光スポットとしても知られるようになりました。
氏子の琴似地区の方々をはじめ、広く札幌市民に愛されている琴似神社を紹介します。
明治8年(1875年)、開拓使最初の屯田兵(開拓者)として琴似に入植した240戸の人々の有志は、旧藩祖臥牛城主(宮城県亘理)伊達藤五郎成実公の遺徳を敬慕し、武早智雄神と尊称して山の手(山の手2条1丁目)に東面して神祠を建立し、御神徳を北海道開拓の上に顕彰するために武早神社と号して祭祀したのが琴似神社の創始です。
明治30年(1897年)、鎮座地を山の手5条1丁目水上通り入口西門に移し、神祠を移築して本殿とし、更に崇敬者の奉仕によって幣殿、拝殿を増築して琴似神社と改称しました。
明治44年(1911年)、人々の調和と福寿の守護神であり、国土開拓の神として仰がれる大国主大神を御増祀し、殖産の道に氏子の繁栄に心のよるべとされました。
大正4年(1915年)、御鎮座は現在地に移され、村社になりました。
昭和19年(1944年)、社務所の竣工をはじめ境内地の大改修と共に、同年9月1日に郷社に昇格。
昭和28年(1953年)、現在の社殿が竣工しました。
昭和43年(1968年)、伊勢神宮内外宮から天照大御神と豊受大神の分霊を授かりました。
平成6年(1994年)、琴似屯田兵縁の旧会津藩祖(保科正之公)御神号土津霊神を御増祀。
「縁結び・恋愛成就」「合格祈願・学業成就」が特に有名です。
御祭神が多いので、「安産祈願・子授かり・子宝」「夫婦円満・家内安全」「商売繁盛」「延命長寿」「病気平癒・健康祈願」「必勝祈願・勝利成功」にもご利益があると言われています。
琴似神社前の「琴似・栄町通」は車も人通りも多い通りですが、琴似神社の正門をくぐると周囲の雰囲気が一変します。
木々に囲まれた境内に、爽やかというか神聖な空気が流れています。
明らかに空気が変わります。
手水舎で身を清めて、もう一つ鳥居をくぐり、更に神門を通り社殿へ向かいます。
(札幌の神社で神門があるのは珍しいです。)
神門を通ったら、更に空気が変わる感じがします。
正面には琴似神社の社殿、左手には御門山琴似天満宮、右手には報徳神社があります。
社殿の前には大木があるので、迂回して拝殿へ向かいます。
社殿の左すみに「磐座」もあります。
(※磐座とは「神が天下る岩」のことです。)
菅原道真公が祀られている御門山琴似天満宮の前には、合格祈願を中心とした絵馬がづらりと並んでいます。
神聖なパワーを感じつつ、社務所の方へ戻ると立派な木があります。
周囲にはおみくじが結ばれています。
神木です。
しめ縄が結ばれてあり、「大山祇神」さまが祀られています。
一見すると普通の木のようにも見えるのですが、驚きの秘密がありました!
「縁結び」に深く関係している神木の所以です。
神木そばの絵馬は、やはり恋愛成就や友人との出会いを祈願するものが多いです。
境内には石碑が多く、「屯田兵と共に歩んできた」と言われる跡がヒシヒシと伝わります。
札幌市内の神社の中でも、神聖なエネルギーを感じられる指折りの神社であると個人的に感じています。
札幌観光の際に参拝に訪れてみてはいかがでしょうか?
琴似神社の手水舎は、立派な龍の吐水口です。
常時水が流れています。
また「花手水」(はなちょうず)が行われています。
「花詣」(はなもうで)の間は、限定の御朱印がいただけます。
御門山琴似天満宮~菅原大神(菅原道真公)を祀る
(※天神様のお使いの「撫牛(なでうし)」があります。)
報徳神社~琴似屯田兵240柱と琴似から出征して戦死された御霊を祀る
安全神社~山の神や海の神など、祀職の始祖の神々を祀る
琴似神社の例祭日など、1年の御祭事です。
琴似神社の例祭日は9月4日です。
例祭日と前日の2日間にお祭りが行われます。
お祭りの様子を紹介していますのでご参照ください。
春にも春季大祭があります。
こちらもお祭りの様子を紹介していますのでご参照ください。
授与所にお守りなど授与品があります。
御朱印もいただけます。
(初穂料300円)
(閉門は16:00)
琴似神社のアクセスと基本情報は以下の通りです。