札幌では9月上旬になると「さっぽろオータムフェスト」が開催されます。
「食の秋」を楽しむ大通公園で行われる大きなイベントです。
「北海道・札幌の食」がメインテーマで、道内各地から旬の食材やご当地グルメが大集結します!
札幌の大きなイベントの中では比較的新しく、毎年スケールアップしています。
会場の規模は大通公園で行われるビアガーデンよりも大きく、食事のメニューは数えきれないほどです。
会場は全部で7ヶ所あり、会場ごとに「食のテーマ」があります。
さっぽろオータムフェストの各会場の特徴などを紹介します。
さっぽろオータムフェストのスケジュールです。
(※雨天でも開催します。入場は無料です。)
大通公園西4丁目会場は「IN4(インフォ)スクエア」。さっぽろオータムフェストの魅力を凝縮した会場です。
「インフォスクエア」の文字通り、オータムフェストの魅力を発信する入口の会場になります。
北海道の定番メニューをはじめ、様々な店が出店されます。
会場は噴水をぐるりと囲んでカウンターバーのような立席(軽い日除けのカバーあり)がメインです。
勿論、芝生の前に座席(テント席や立席)もありますよ!
「オータムフェスト入口」ということもあってか、あまり混み合わない印象です。
「さっぽろオータムフェストの魅力を凝縮した会場」ということで、様々な食べ物があります!
昨年は見当たらなかった「手洗いコーナー」があるのはありがたいですね!
(食べている時に手を洗いたくなる時もありますからね)
4丁目会場の全メニューです。
尚、大通公園名物のとうきびワゴンも出ています!
大通公園西5丁目会場は「北海道BAKU BAKU PARK」。道産小麦を使ったグルメと北海道のご当地グルメが集まる会場です。
また、ラーメン屋やカレー店が多数出店する人気の会場になります。
5丁目会場の「どさんこグルメ」は特に大人気!
どんな時間帯も行列が絶えない印象です。
また、ソフトクリームの屋台も大人気。
こちらは、「ミルクソフト3種食べ比べセット」もあります!
座席ですが、5丁目会場も噴水をぐるりと囲んで座席があります。
噴水の「ヘリ」に座るオープンな席と、テントのある席と立席です。
花壇の前にもテント席があります。
ブランコのような席もありますよ!
ラーメンとカレーは、券売機で事前に食券を購入します(ラーメン券、カレー券)。
食券を持ってお好きな店舗に並ぶスタイルです。
(ラーメンは一律で同じ料金。カレーは「何種類食べるか?」そしてトッピングにより値段が違います。)
混む日とそんなに混まない日があります。
時間帯は午前中やお昼過ぎはそれほど混まない印象です。
ほぼ全会場に見られる傾向なのですが、昨年よりも座席数が増えた印象です。
平日なら、座りたい場所でゆっくり食を楽しめる感じがします。(土日はどこも…^^;)
5丁目会場は「3期」に分かれてお店が変わります。(金曜~木曜の1週間ずつ)
大通公園西6丁目会場は「食と音楽 奏デリシャス!」UHBのテレビ番組と地元の人気店のコラボによる限定メニューが味わえる会場です。
また、ステージでは札幌在住のミュージシャンを中心にジャズの演奏を楽しめます。(生演奏は主に土日祝日の夜に行われます。
その他の日・時間帯は、他の会場よりもサウンドがいいBGMが流れています。
6丁目は、けやきの大木が並び木陰の多い会場でとても涼しいです。
雨避けのテントもあり、土日は特に人が多く集まる会場の一つです。
やはり6丁目も座席数が増えた印象。
特に立ち席は昨年よりも多くなったので、滞在時間を少なめに考えている人にはありがたいですね!
UHBの番組と人気店のコラボの店舗は人気です。
また、スイーツ系の店舗も人気なのは毎年恒例です。
6丁目会場の全メニューです。
大通公園西7丁目会場は「大通公園7丁目BAR」。
道産ワイン、清酒、焼酎、蔵元の清酒、道産ウイスキー、クラフトジン、道産酒を使ったカクテルなど北海道産のお酒を楽しめる会場です。
お酒に合う肴も提供します。
ちなみに、各種お酒を扱う大きなBARコーナーは、6丁目側と8丁目側にそれぞれ1つずつあります。(計2箇所)
昨年はなかったはずの「日本酒飲み比べセット」があります。
色々な種類の日本酒を飲みたい方にはオススメです!
会場は、大きなテントの下でお酒を楽しむ方々で賑わいます。
肴なしで、お酒だけを楽しむ人の姿も結構見られますよ!
昨年と比べると「立ち飲み席」がとても増えたのが大きな特徴です。
お酒の肴に、毎年人気なのは「NISEKO PIZZA」(ニセコピザ)
また、7丁目会場でもスイーツ系の店舗が人気です!
今年も、本格的な「屋台」のブースがあります。
お一人でも、とても居心地が良さそうです。
7丁目会場の全メニューです。
大通公園西8丁目会場は「さっぽろ大通 ほっかいどう市場」。
北海道内の市町村、団体約80組が出店する会場です。
各地の特産品などを提供し、北海道の味と魅力を発信します。
8丁目会場は、北海道各市町村のご当地グルメが集まるので、毎年人気の会場です。
早い時間帯から混み合います…。
でも「こういう時じゃなきゃ食べられない!」ということで、やはり足を運びたくなる会場です。
座席のメインは大きな屋根付きの席です。
日差しも雨も、強い風も凌いでくれます。
ただ残念なのか嬉しいことなのか…
8丁目会場は、参加する市町が増えたため、座席数が減りました。(かなり)
座席確保はなかなか至難…。
初日の夕方には座る場所がなく、立ち席での相席でしたからね…。
一つだけアドバイス(?)らしきものを。
各地いろいろなブースがありますが、出来ればこういうのを食べると美味しいですよ!
北海道各地のご当地グルメが食べられますが、少し残念な料理もあります。
作り置きで冷めてしまっている所…。ご当地で食べると本当とても美味しいんですけどね…。
出来れば、その場で調理してくれる所をオススメします。
こちらは枝幸町の店舗です。
「毛がに汁」と「ホタテ焼き」が名物です。
もう一つ。
枝幸町と言えば、YOSAKOIソーランのチームで有名な「夢総連えさし」の故郷です。
枝幸町の店舗で踊り子さんがお手伝いをしています。
記念写真にも気さくに応じてくれますよ~。(私、写真撮らせていただきました^^)
個人的には、毎年8丁目会場を一番の楽しみにしています。
何度か足を運んで、美味しいことを知っている地域の特産品や、初めて食べてみるご当地グルメを楽しんでいます!
4期間に分かれて出店しますが、開催期間中ずっと出店するところと期間限定の出店地域・団体があります。
8丁目会場の全メニューです。
大通公園西10丁目会場は「産地とあなたをつなぐお肉じゅっ丁目」。
とにかく「肉・肉・肉」です(笑)
会場へ到着すると肉の匂いに溢れています。
ただ、こちらの会場の魅力は肉だけではありません。
色々な座席があること。
オットマン付きの席は今年もあります。
中に座席はありますが、少ないです。
アウトドアの雰囲気を感じられる席は他にも!
ソファー席やローチェアとローテーブル。
キャンプのような雰囲気を楽しめる会場です!
(勿論普通の座席もあります。)
全会場の中で、一番座席数が多いように感じられました。
それと、今年は「キッズスペース」が設けられています。
お子様連れの方々も、子どもに楽しんでもらえますね!
ちなみにペット同伴席もありますよ~!
肉料理がメインの会場ですが、「産地直送の野菜と肉のオリジナルメニュー」というコーナーがあります。
しかし、メニューを見る限り「やっぱり肉、かなぁ」と:苦笑
10丁目会場の全メニューです。
大通公園西11丁目会場は「PRECIOUSTABLE(プレシャステーブル)」。
有名店の一流シェフの味が楽しめる「さっぽろシェフズキッチン」が例年人気の会場です。
シェフズキッチンはなかなか行列が絶えません。
ただ、時間帯によってはサッと注文できます!
会場は噴水の周りに、大きめのテントが張ってある席やテラス席・立席とバランスよく設置されています。
やはり11丁目会場も座席数が増えていたので、例年は結構ゆったりした会場でしたが、今年は少し狭い印象があります(?)
11丁目会場と言えば「ドイツ」。
ドイツの伝統的な料理やドイツビールも楽しめる会場です。
ただ、毎年少しずつ縮小していく傾向は見られます。
煮込み物や漬物、果物などの物販もやります。(一部期間限定)
11丁目会場の全メニューです。
さっぽろオータムフェストで、実際に食べて個人的に美味しいと思ったものをいくつか紹介します。
(あまりお好みではなかったものは掲載しません。)
8丁目会場、せたな町の「ウニごはん」です。
昔せたな町に2年弱住んだことがありまして、海産物が美味しくてビックリしました。特に「ウニ」。
ウニを生まれて初めて「美味しい!」と感じたのが、せたな町で獲れたウニでした。
そんな思い出もあり、せたな町のうにご飯を購入。
ウニの見た目は、バラバラしていて「ちゃんと味がするのだろうか?」と思いましたが、ウニは相変わらず甘さがあり、またどこか海の味・香りがします。
炊き込みご飯(?)は見た目よりも軽い味付けで、ご飯がうにの甘さを引き立ててくれます。
食べ終わってしばらく時間が経っても、ウニの甘さが口に残り最高の気分でした!
最初「ウニが少ないんじゃないか?」と思いましたが、食べ終わってみたらウニとご飯の量は丁度良かったです。
強いて言えば、「紅しょうが抜き」がいいなぁ~:苦笑
現地の白老で焼き肉を食べた時に感動した白老牛。
「ホットサンド形式で食べるとどうなんだろう?」と思い注文してみました。(10丁目会場)
その場で調理するので、待ってる間の匂いがたまらなかったです。
ほどよく赤身が残る焼き加減で、パンから溢れる白老牛。(写真のために何度か肉をパンの中に納めようとするも溢れてきました:笑)
白老牛の肉は相変わらず柔らかくて、少しジューシー。「そうそうこれこれ!」
何て思いつつ食べ進めていると、マヨネーズがパンにぬられていて…。個人的にはマヨネーズなしで、白老牛の肉の味をしっかり堪能したかったですが…。
ただ、マヨネーズとの組み合わせは悪くないと思います。
(でも、もし頼めるなら私ならマヨネーズ抜きで頼みますね:苦笑)
白老牛はステーキよりもバラ肉が美味しい印象があります。もう少し厚みのある肉でサンドにすると更にベターである感じがしました。
5丁目会場のラーメンブースにて。
函館の塩ラーメンと言えば透明なスープが印象的ですが、鶏と昆布で出汁をとった濃い目の色のスープです。
あっさり系ではあるものの見た目通り少ししょっぱめ。
でも全然許容範囲でした。むしろ麺とよく絡むスープだと思います。
麺は適度にコシのある細めのストレート麺。
具は卵、海苔、ねぎ、メンマ、ほうれん草と割りと多いのは個人的に嬉しい限り。
チャーシューは甘みのあって、パラッとした食感。
どんどん食べ進みました。近くにあったらクセになりそうなラーメンです!
新札幌に「一文字プレミアム」として、札幌に店舗が出来ました!
食レポなど紹介していますので、ご参照ください。
さっぽろオータムフェストをゆっくり楽しむための補足情報をいくつか掲載します。
ウェットティッシュがあると便利です。
食べる際に手を使うこともしばしばあります。
(トイレのある会場なら、手を洗いに行けるので普通のティッシュやハンカチでもいいかもしれません。)
9月になると札幌は夏が終わり涼しくなってきます。とは言え、9月の前半は日中はまだまだ暑い日もあります。
。
昼は暑さを感じても、夕方以降一気に気温が下がる日が多くなって来ます。
オータムフェストの会場へ行く時間帯も考慮して、長袖で軽くはおれるものを用意しておくとゆっくり楽しめると思います。
クレジットカード、電子マネー、QR、スマートコードなどキャッシュレス決済に対応しています。
キャンペーンを実施しているものもありますので、少しお得に楽しめますよ!
さっぽろオータムフェストでは仮設トイレは設置されません。
5丁目・7丁目・8丁目・11丁目には大通公園常設のトイレがあります。
同伴者(特に子ども)のことなどを考慮して、計画的に会場を選ぶ必要があるかもしれません。
全席禁煙ですが、ほぼ各会場に喫煙所が設置されています。
「さっぽろオータムフェストに行きたいけど、1人だと行きにくいなぁ…。」と思う方もいるかもしれませんが、1人で楽しみに来ている方は結構います!
私は大きなイベントは、逆に1人で行く方が身軽で行動しやすいので、事前にチェックしておいた食べたい物の会場へ行って楽しんでいます^^
食べ物を購入する前に席の確保をしておくには2人以上で行った方が都合がいいでしょうが、1人でも何とかなるもんです!
発足当初はコンセプトがよくわからないイベントでしたが、今や「北海道の味覚が大集結」として確固たるコンセプトの一大イベントになりました。
これだけ一挙に北海道の食が集まるイベントは無いです。
札幌市民の方は元より、観光で札幌へ来られている方にも是非オススメしたいイベントです。気軽に足を運んでみてください!
オータムフェストのアクセス情報です。